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書きかけの話「うさぎとかめ」 最終話
『書きかけの話「うさぎとかめ」 その1』

『書きかけの話「うさぎとかめ」 その2』

『書きかけの話「うさぎとかめ」 その3』

『書きかけの話「うさぎとかめ」 その4』

『書きかけの話「うさぎとかめ」 その5』のつづき



かめ男くんは渾身の力を振りしぼり走りました。

遠く後ろにうさこが走っているのを感じます。

今が、人生で一番がんばるときだ。

そして、どうか神様この願いを聞いてください!
もし、願いをかなえてくれるのなら、ぼくは・・・。ぼくは・・・。


そのかめ男の願いの声が、神様のところに届く前、うさこがゴールしました。

「はっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ・・・」

うさこはゴールするとその場に倒れ込みました。もちろん、短いスカートのままです。

そして、うさこの呼吸が整ったとき、やっと赤い顔をしたかめ男くんがゴールしました。

かめ男くんの息が整わないうちに、うさこは帰ろうとしました。

私の勝ち・・・よね?
帰っていいんだよね?

こんなとき、友達たちがいてくれたらどんなに楽なことでしょうか。

かめ男くんは帰ろうとするうさこに気づきました。

あ・・・。

うさこに話し掛ける一つ一つにも勇気を振りしぼる必要があります。

それに・・・。

これだけがんばってきたけれども、結局勝負には負けてしまいました。

あんなにがんばって、こんなに好きなのに。


かめ男くんはあふれそうになる涙をぐっとこらえました。

もう、何を言っていいのか分からなかったけれども、ここで話し掛けないと一生話すことができないように思えました。

「う、うさこさんっ!!」

うさこが振り向きました。

「!」

「あ、あ・・・。そ、その・・・、お腹空きましたよね。」

なんで、こんなときにそんなことを言ってしまったのか、かめ男は恥ずかしく思いました。そして、今回の競走で買ってくることになっていた、くるみヶ丘駅のスティックドーナツをうさこに渡しました。


・・・。

あ!?と心の中で叫んだのはうさこです。
かめ男くんは勇気を振り絞ってうさこに渡すと、背中を向けて帰りました。
もちろん、この競走で流した汗と同じくらいの涙を流しながら・・・。


一方のうさこは、ドーナツを片手にその場に立ちすくんでいました。

ちがう・・・。


ちがう・・・!


私、ドーナツを買ってこなかった。

私、買ってこなかった・・・。


私の負け・・・?


うさこもその場で泣きました。
いろいろな感情が入り交じり、自分がなんで泣いているのかさえも分かりません。


さて・・・。


かめ男くんはうさこがドーナツを買ってこなかったことに気づいたのでしょうか?

それはかめ男くんにしか分かりません。





翌日・・・。

「うっさこぉ〜!!」

遠くからぶんぶんと手を振る友達たち。
いつもの風景。
いつものカッコいい生活。

「げぇんき〜?昨日結局、どうだった〜?」

「あはは。うちらちょっと待ったんだけどね〜。遅かったから遊び行っちゃったよ〜。ね〜。」

「そ、そう・・・。」

「うさこ、結局ゴールしたぁ?あのトロ男に身分ってやつしっかり叩きこんだ?」

「それにしてもあいつキモいよね〜。うさこと釣り合うわけないっつうの!」

「きゃははは!」


手を打って大笑いする友達たち。うさこにお構い無しで話をどんどん進めます。
何もそこまで言わなくてもいいのに。

と、そこにかめ男が通りかかりました。


あ・・・。



あ・・・。



お互いに気まずい二人。
かめ男は目をあわせないように下を向いて通りすぎようとしました。

「お、そこにいるのはもしかして勘違い王子のトロ男くん〜?」

「あははっ、なにそれバカうけるっ。勘違い王子だって!」

「どうせ、あれだけうさこに差をつけられたんだから、あきらめて帰ったんだろ〜?」

「とんだお笑い者だよね〜。まさにみ・じ・めってやつ?ねえ、うさこもなんか言ってやんなよ。最後まで走ってなんかないんだし〜。」


え・・・。

で、でも・・・。

うさこは腕を組んだまま、精一杯カッコイイ態度でいようと努力しました。

友達に話をあわせるだけですもの。

簡単です。

そう、簡単です。

「あ、あ・・・。」

ほんの一言「そうよ、勘違いしてるわ。」くらい言えばいいのです。


「そ、そぅ・・・。」

そのとき、うさこはやっとかめ男くんのほうへ目をやりました。

ひどくうなだれて顔は見えませんが、恥ずかしさと悔しさできっとその顔は真っ赤になっていることでしょう。

あんなにがんばっていたのに・・・。

うさこは、ふと一生懸命走るカッコ悪いかめ男の姿を思いだしました。
あんなにみっともなくまっすぐ目を輝かせて、あんなにスマートじゃない努力して。

「ちっ、違うの!」


え・・・。

うさこが急に声を張り上げました。

「こ、この人、最後まで、は、走ったわ!」


え?うさこ??

友達、そしてかめ男くんもまさかのうさこの言葉に驚きました。

「それに昨日の勝負だって・・・。」

あ、私なに言ってるんだろう!?

え?

え?

こんなとき、どうすればいいの?

と、そのときです。





「お姉ちゃ〜ん!!」

遠くから子どもの声がしました。

あ。


そう。

うさこが送ってあげた子リスでした。
後ろにはおばあちゃんリスもいます。

「え?あなたなんでここに?」

「うん。おばあちゃんとバスに乗ってきたんだよ〜。」


子リスはそう言うとうさこに跳びつきました。

「まあまあ、昨日はうちの孫が大変お世話になりました。お嬢さんたら、お礼を言わせてもらおうと思ったら急いで飛び出してしまうんですもの。探すのに苦労しましたよ。」

「うさこ・・・?」


なにが起きているのか分からず、怪訝そうな表情でうさこの顔をのぞきこむ友達たち。

それに気づき、うさこはやっと我にかえりました。

いやっ!このままじゃ私がいい子ぶるカッコ悪い人に見られちゃうじゃないの!

急いで抱き着いた子リスを振り払いました。

「ちょっと、あなた誰よ・・・。私、知らないわ。」

「え?お姉ちゃん!」

「し、知らないわ。」

「まあまあ、照れていらっしゃるのかしら。昨日、うちの孫を月見町の私の家まで送ってくださったじゃないの。しかも孫を背負って走ってきてくださるなんて!ぜひ、お礼をさせてちょうだい。」


あ〜、もう。
なんでみんなの前で言うのよ!
こんな、こんなカッコ悪いこと・・・。

「あ、だからうさこさん、昨日のゴールがあんなに遅かったんですね!」

状況を理解したかめ男くんは感動していました。

うさこさんはやっぱり思っていたとおりの人だ!

「うさこさん!やっぱり優しい人なんですね!」

優しいなんてそんな恥ずかしくてみっともない言葉を人前で言われ、うさこの顔は真っ赤になりました。
そして、あまりの恥ずかしさにうさこの中でなにかがはじけてしまいました・・・。
カッコ良く!カッコ良くしなくちゃ!!

「ばっ、ばかっ!何言ってんのよ!あんたなんか、あんたなんか・・・トロ男のくせに!なに勘違いしてんのよっ!」

今まで友達がかめ男くんのことをトロ男と言ったり、汚いやじをとばしたりするのに不快感を持っていたのに・・・。

そして、友達たちはと言うと、うさこのその親切ぶりにただただ驚くばかりです。

「うさこ、まじ!?あんた、まじでこの子背負って月見町まで走って行ったの!?」

「そ、そんなのうそにきまっているじゃないっ!なによ、みんなで・・・!そんな、へんな、へんなカッコ悪いことばかり言って!こんなの信じるなんてみんなバカよっ!!」

うさこはなりふりかまわず否定して、わめいて、カッコ良く振る舞いました。
あまりの恥ずかしさに気が動転して、顔は赤く、ぐっと涙をこらえました。



「お姉ちゃ〜ん!」

子リスが再び、うさこに抱きつこうとしました。

「あ、あんたなんか知らないって言っているでしょう!このちびリスっ!!」

うさこは子リスを振り払うと、その場を走って逃げ去りました。
きっと、子リスを振り払うのと我慢していた涙があふれてきたのは同時だったでしょう。
そこにいた人たちがこの涙に誰も気づいていないことを祈るばかりです。


なによ!

なによ!




なによ!!



子リスとおばあちゃんリスがみんなの前にあらわれて、あんなカッコ悪いことを言ったのが気にくわないのか。

一生懸命走ったかめ男がみんなの前で、自分のことを「優しい」だなんてカッコ悪いことを言ったのが気にくわないのか。

いつもはあんなにカッコ良い友達たちが、あんなカッコ悪い話を信じたのが気にくわないのか。


そして、かめ男くんがあんなにカッコ悪く一生懸命走った姿。
自分がカッコ悪くも子リスに親切にしたせいで、勝負に負けてしまったこと。

うさこはわけが分からなくなり、泣きながら走りました。

カッコいい友達とカッコ悪いかめ男くん。
カッコいい自分とカッコ悪い自分。

頭の中でこの二つがぐるぐると何度も回りました。

泣きながら走る、うさこ。


恥ずかしくて

恥ずかしくて

悔しくて

悔しくて

みっともなくて・・・。

そう。

みんなにあんな言葉、ホントだったらカッコいいと思っていた言葉を言ったのがみっともなくて・・・。


泣きながら走るうさこ。





たった一つ、分かったことがあります・・・。






それは








今の自分はカッコよくなんかない・・・。


こんなの全然カッコよくなんかない・・・。









カッコ悪いよ・・・。







うさこのホントのゴールはまだまだ遠いようです。





これは書きかけの話。

ホントは勝負に負けたうさこ。
一生懸命なかめ男くんとその後、どうなったかはご想像におまかせします・・・。







↓読んでいただいてありがとうございます。感想聞かせてくださいね〜♪けっこう感情移入して泣きそうになりながら書きました^-^;
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| おはなし | 22:33 | comments(7) | trackbacks(0) | pookmark |
書きかけの話「うさぎとかめ」 その5
『書きかけの話「うさぎとかめ」 その1』

『書きかけの話「うさぎとかめ」 その2』

『書きかけの話「うさぎとかめ」 その3』

『書きかけの話「うさぎとかめ」 その4』のつづき



かめ男くんがやっと、片道の半分を過ぎたころ。


子リスを背負ったうさこは隣町にたどりつきました。月森町。
今から急いで戻ってもだいぶ、余裕はあります。

これなら勝負にまったく影響はありませんね。
さあ、いい子ぶるようなカッコ悪いことはこれでおしまい。

「さあ、着いたよ〜。」

うさこは子リスを降ろそうとゆっくりしゃがみました。

「ありがとう、お姉ちゃん。」


これがうさこが期待した言葉でした。

でも、実際に子リスの口から発せられた言葉はまったく違いました。


「ち、違うよ〜。」

「え?」

「違うよ〜、うわぁ〜ん。」


そう言うと子リスは泣き出しました。ここはさっき泣いていた人通りのないところではありません。
近くには駅があり、バスも走っています。


困り果てたうさこは子リスをなんとかなだめつつ、理由を聞きだしました。

・・・。

「じょ!冗談じゃないわよっ!!」

うさこは相手が小さな子どもだということを忘れ、ついいつものカッコ良い言葉と態度でそう言ってしまいました。

今まで優しくしてくれたお姉さんの大きな言葉に、子リスはさらに大きな声で泣きだしました。


そんな・・・。


私には大事な用事があるのに!
それをわざわざ、ここまで連れてきてあげたのに!
こんな・・・、こんなカッコ悪いこと。友達に知られたら死ぬほど恥ずかしいことしてあげたのに!


なのに、この子ったら月森町じゃなくて月見町に行きたかって。なんで月森町と月見町を間違えるのよ!

もう、私はここまで。早く戻って勝負に戻らなくちゃ。
私が負けるわけないけど、さっさとあんなくだらない勝負終わりにしなくちゃ。

この子は他の誰かが助けてくれるはず。そうに決まっている。

泣き続ける子リスに別れを告げて、うさこは立ち去りました。
自分を見捨てて、立ち去る優しいお姉さんに

「お姉ちゃ〜ん!」

と泣き叫ぶ子リス。

でも、うさこは聞こえないふりをしました。

うさこは、また胸のあたりがモヤモヤしてむしゃくしゃしました。友達がかめ男くんに汚いやじをとばしたときのように。



いいの、いいの。
私はもういいの。
関係ないの。




むしゃくしゃした気持ちで、後ろを振り向くといつのまにか子リスの姿も泣き声もありません。


あ・・・。


子リスが見知らぬ(当然ですが)おじさんに話し掛けられています。

え?え?


うさこの望んだ大人があらわれたわけですが、うさこにはいかがわしい大人に見えました。

ホントは泣いている子リスが心配で話し掛けた親切な大人なんですけどね。


うさこは、子リスのところまで走って戻りました。

「あ、お姉ちゃん!?」

もう仕方ありません。うさこは自分でもバカなことをしていると思いながら、再び子リスを背負いました。

「なぁ〜んだ、お姉ちゃんがいたのか。良かったね。」

そんな大人の言葉もうさこには疑わしいものに聞こえました。私がこの子を無事に送り届けなくちゃ。

「いい?ちゃんとつかまっていてよ。」

子リスはうさこがもとの優しいお姉さんに戻ったことを喜びました。うさこはしっかりとしがみつく子リスが小さく温かいものだと思いました。


うさこは走りました。


勝負はどうなっちゃうんだろう・・・。


うさこは走りました。


もしかしたら、間に合わないかも・・・


うさこは走りました。


なんでこんなことになっちゃったんだろう・・・。


うさこは声をころして泣きました。


子リスを無事におばあちゃんに引き渡すと、お礼も言わせないうちにうさこは来た道を引き換えします。

もう、何時間も走りっぱなしでしたが生まれてはじめてうさこは本気で走りました。

自分でもこんなに速く走ることができるなんて知りませんでした。
やがて日も暮かかったころ、ようやくうさこの住んでいる町にたどり着きました。

もしかしたら、まだ対戦相手はゴールしていないかもしれません。

西の夕焼け空にはカラスたちが家路に着く姿が見えます。

きっとうさこの友達たちはさっさと帰っていることでしょう。


一方のかめ男くんは最初から最後まで同じペースで走りつづけていました。
そして、ゴールがやっと見えはじめてから30分。
残り50メートルに差し掛かったときです。


ものすごい速さのうさこが追いついてきました。
かめ男くんは必死に腕を振りました。今こそ、努力してきた練習の成果を見せるときです。





つづく




↓次回、最終回乞うご期待♪ 良かったらひとつポチッとおねがいします^-^
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| おはなし | 18:56 | comments(9) | trackbacks(0) | pookmark |
書きかけの話「うさぎとかめ」 その4
『書きかけの話「うさぎとかめ」 その1』

『書きかけの話「うさぎとかめ」 その2』

『書きかけの話「うさぎとかめ」 その3』のつづき


あっというまにかめ男くんを抜き去ったうさこは、その速さを保って走りつづけます。
自分でもなんでこんなに一生懸命走っているのか分かりません。


結果の分かりきっている勝負に一生懸命挑むかめ男くんの姿、そして、そんなかめ男くんに汚いやじを飛ばす友達たちの姿・・・。


うさこは胸の辺りがもやもやして、そして、なぜかむしゃくしゃしていました。

今は、とにかく走ろう。

早く、ゴールにたどり着いてこんなバカらしいことは、終わらせよう。

そして、一晩経てばまたいつもの有意義な時間つぶしのかっこいい生活が待っているはず。

道は曲がりくねり、だんだん登り道になりました。
この辺りは2時間に一本、バスが通るだけの寂しい場所です。

うさこの体があたたまってきたとき、道端で泣いている子リスが目に入りました。

あれ・・・?


こんなところでどうしたんだろ?


そうは思ったものの、うさこは足を止めずに走り抜けました。
なんてったって、大切な勝負ですもの。
ああいう子を助けるのは通り掛かった他の大人の人がやるべきです。


・・・。


・・・。


で、でも・・・。


うさこは少し疲れたので歩くことにしました。

ホントはまったく疲れていないんですけどね。

少し歩くと、ちょっとだけ戻ろうかと思いました。
ええ、他の大人がちゃんと助けているかどうか確認するだけです。
決していい子ぶって自分から人助けをするわけではありません。そんなカッコ悪いことしません。


うさこが仕方なくさっきのところまで戻ると、やっぱり子リスは泣いていました。当然、他の大人は誰ひとりとして助けようとはしませんでした。だって、うさこ以外、誰も通っていないんですもの。


「あ、あんた、こんなとこでなにやってんのよ!」

普段ならまったく話し掛けないか、こんなかっこいい言い方をしたでしょう。
でも、今日は忙しいから忘れてしまいました。

「あ、あの・・・。どうしたの?」


子リスは泣きながら、優しい声のウサギのお姉さんに応えます。

「あ、あのね、おばあちゃん、ヒック、おば、おばあ・・・、ヒック、うぇーん!!」


泣きながら話すので半分しか分からないのですが、うさこは辛抱強く聞き続けました。
どうやら、隣町のおばあちゃんに会いに一人で家を出たところ、道に迷ってしまったようです。

隣町の月森町、うさこを別として、普通なら歩いて行く距離ではありません。

ましてや、こんな子どもが歩いて行くのは無理な距離です。

うさこは考えました。いつもならば頼りにならない友達に決めてもらうのですが、今回ばかりはそうも言っていられません。

隣町くらいなら、なんとかなるかな・・・。


「つかまっててね!!」


うさこは、子リスをおんぶするとものすごい速さで走り出しました。



↓もう少しで書きたい場面が書けそうです。 良かったらひとつポチッとおねがいします^-^
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| おはなし | 23:03 | comments(7) | trackbacks(0) | pookmark |
書きかけの話「うさぎとかめ」 その3
『書きかけの話「うさぎとかめ」 その1』

『書きかけの話「うさぎとかめ」 その2』のつづき


スタート地点の学校に先に着いたのはもちろん、カメのかめ男くん。

恋焦がれるかめ男くんの辞書に、「相手を待たせる」という言葉はありません。


約束の集合時間ぎりぎりに現れたうさこ。

「あ、いた・・・。」

約束したのですもの。かめ男くんがいるに決まっています。


「あ、う、うさこさん!」

かめ男くんが地面に顔を向けながら話しかけてきました。
うさこは走るというのにいつものミニスカート姿です。

なんで、この人。
下向いているんだろう…。
そう思ううさこだって、かめ男くんを見ずに視線は横をむきっぱなし。

「あ……。」

「……。」

「……。」

「……。」



ちょっと。
こういうときはどうすればいいの?

なんで黙ってるの?

え〜と、下手に話しなんてしないほうが、かっこいい?
このまま、なにも話さないでいたらこれは終わるのかな?


二人の一人会議が同道巡りに差し掛かろうとしたときでした。


「うっさこ〜!」

遠くから大きな声でぶんぶん手を振るうさこの友達三人がやってきました。
約束の時間から15分過ぎての登場です。

友達たちはかめ男くんを見て一言。

「あ、いた・・・。」

だから、約束したからいるんですって。


それ以上、なにも話せないかめ男くんははちまきをしめなおしました。
うさことしっかり話すことのできない自分を恥じましたが、今はとにかくうさことの勝負に勝つことです。


「うさこ〜、負けたらトロ男とデートだからね〜。」

「きゃはははっ、負けんなよぉ〜。」


二人がスタート地点に着きました。
はちまきをしめたかめ男くんはもちろん、本気で構えます。
うさこはスタート地点で腕を組んだまま。

こんな相手にちょっとでも一生懸命になるなんて、そんなカッコ悪いことなんてできません。

まして、友達の前でカッコ悪いマネなんて絶対にイヤです。

いちについて。



ヨーイ、ドン!



合図とともに走り出すかめ男くん。



「いいぞぉ〜、トロ男〜!ぶっちぎりじゃん〜!」

「うさこ〜、人助け、人助け〜。負けてあげてみる〜?」

「きゃははは、まじ勝負になんないし!」




まだまだスタートしないうさこでしたが、友達のやじに少しだけかめ男くんがかわいそうになりました。

「い、行くよ〜!」

いてもたってもいられなくなったうさこは、少しだけ本気になってスタートしました。

「え?うさこ、まじ?」


ちょっとだけ本気のうさこは、あっというまにかめ男くんを抜き去り、もう見えなくなりました。

抜かされるとき、かめ男くんは歯を食いしばり速度をあげましたが うさこはまったく気づきませんでした。


ちょっと本気のうさこ。

でも、まさかこのあと、あんなに本気で走ることになるとは
今のうさこはこれっぽっちも思っていませんでした。



↓ひさしぶりに続きを書きました。あまり、すすんでいませんけどね(笑)
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| おはなし | 23:59 | comments(7) | trackbacks(0) | pookmark |
書きかけの話「うさぎとかめ」 その2
書きかけの話「うさぎとかめ」 その1』のつづき



一人になったうさこにカメのかめ男が話しかけました。

 え?え?なに、この人?
 わたし?しゃべったことないし〜。
 ど、どうしよう・・・。

 「な、なによ。」

 本当は動揺しているうさ子ですが、そう思われるのが嫌で腕を組んでそっぽを向いて答えました。そうしたほうがかっこよく見られると思ったからです。

 「ぼ、ぼ、ぼく・・・じ、じつは、ぼく・・・。うさこさんのことが、す、好きです」

 かめ男は一生懸命自分の気持ちを伝えました。

 え?
 好きって・・・?
 ・・・。
 これって告白?私、告白されちゃったの?
 え?え?
 
 生まれてはじめて告白されてうさ子は驚いて、どぎまぎして、どうしていいか分からなくて、そして、本当はちょっぴりうれしくて。
 
 「え?え?」

 もう少ししたらうさ子の顔は真っ赤になっていたでしょう。でも、そこに売店でやっとパンを買うことのできたトモダチがやってきました。

 「え?え?うさ子?」
 「ちょっと、あんた何やってんのよ!」

 困っていそうなうさ子を見て、かめ男くんに詰め寄ります。そう言われたかめ男くんはうつむいてしまいそうになりましたが、それでももう一度言いました。うさ子さんに向かって言いました。

 「ぼ、ぼくうさ子さんが好きなんです。あの・・・その・・・。良かったら僕とデートしてください!」

 うさ子がいろいろ考えているうちに先にトモダチが答えます。

 「きゃはははっ。あんた、なに言ってんの〜?」
 「あんたみたいのがうさ子に告白〜?」
 「笑っちゃうよね〜。ねえ、うさ子〜?」


 「え、あ、当たり前じゃん。笑っちゃうわよね〜。」

 「うさ子とあんたみたいな足の遅いトロイやつと釣り合うわけないじゃん。」

 「そ、そうよ。私、足の遅い人となんて釣り合わないしね〜。」


 うさ子はトモダチに話を合わせます。きっと、こうすればかっこよい自分のままでいられそうだと思ったからです。
 でも、かめ男はそれでも引き下がりませんでした。

 「たしかに、僕は足遅いけれども・・・。それだったら、たくさん練習してきっと速くなってみせますから!」

 かめ男はどんなことでも努力すればできないことはないと信じていました。こんなに好きなうさ子さんのためだったら、もっともっと練習して速くなってみせる。そう思いました。

 さて、かめ男の情熱は相手に通じたのでしょうか?

 「ねえ、うさ子・・・。」

 トモダチはかめ男に背を向けるようにして、小声でうさ子にささやきました。

 「こいつ、なんだかしつこくてやばそうだよ・・・。」
 「う、うん。そうだね・・・。」

 「このままずっとつきまとわれるかもしれないし、ほら、今こわい事件とかたくさんあるじゃん。」
 「え?こわい事件・・・。」
 「うん、だからさ・・・。」


 うさ子はトモダチの提案に分かったような分からないような感じでうなずきました。

 「ちょっと、あんた。」

 振り向いてかめ男に話すのはやっぱりトモダチです。

 「あんたのその一生懸命さにうさ子がチャンスをくれるって。」

 「え!?ホントですか!?」


 そうよ。仕方がないからチャンスをあげるわ。彼女にまかせておけばきっとうまくいくし。

 「うさ子とあんたでかけっこして、あんたが勝ったらデートしてくれるってよ。」

 「あ・・・。」


 かめ男は少し困ったような顔をしましたが、それでも目を輝かせて言いました。

 「ほ、ホントですね!ぼくが、か、勝ったらホントにデートしてくれるんですね?」

 「ええ、いいわよ。あんたが勝ったらね・・・。ね?うさ子?」

 「え?え・・・、ええ。いいわよ。」


 あいかわらず、うさ子は腕組をしてそっぽを向いてこたえました。あんなに足の遅いかめ男が相手だったら、どう転んでもうさ子は負ける気はしません。それなのになんでこの人は勝てっこない勝負をするのだろう。うさ子はかめ男が少しかわいそうになりましたが、その気持ちを自分が負けたらどうしようという不安の気持ちでごまかしました。ほんのちょっぴりの不安で。


 勝負は一週間後。
 学校からスタートし、くるみヶ丘駅の近くにあるパン屋で スティックドーナツを買って先に戻ってきたほうの勝ちです。


 そして・・・。


 うさ子はどれだけかめ男が努力したのか知らずに、あっという間に一週間が経ちました。


その3へつづく



↓ここまで書き上がっていました〜。続きはこれからかな〜♪
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| おはなし | 22:49 | comments(7) | trackbacks(0) | pookmark |
書きかけの話「うさぎとかめ」 その1
うさぎのうさ子は今時のウサギギャル。
 朝はせっせとお化粧して、学校ではトモダチとのおしゃべりに励みます。

「ねえねえ、昨日のあれ観た?」
「あ〜、あれでしょ!ばかいいよね〜!」
「でしょ〜!うさ子こないだ言ってたのと違うし〜。」
「きゃははっ。そんなこと言ってなくない〜?」


 今日も放課後は仲良しグループで、くるみヶ丘駅周辺に繰り出そうと相談です。くるみヶ丘駅周辺には若い女の子向けのショップが最近出来て、そこに行くということが流行とされていました。うさ子をはじめ、トモダチは流行ものが大好き。流行の服に流行の靴、流行の化粧まで揃えると一ヶ月のおこづかいはすぐになくなってしまいます。
 
 午前中のとてもためになる授業も上の空で終わり、お昼になりました。
 うさ子の今日のお弁当は購買で買うパンです。一番人気の(しかも流行の!)くるみヶ丘ドーナツをねらい、今日もうさ子は走ります。なんてったって、このくるみヶ丘ドーナツは、昼休みがはじまってわずか3分で売り切れてしまう超人気ドーナツなのです。

 「私、先行くね〜!!」
 「うわっ、さすがうさ子。」
 「ちょっと待ってよ!」


 チャイムと同時に教室を飛び出すうさ子。
 トモダチたちも急いで飛び出しますが、うさ子はぐんぐんと見えなくなってしまいます。 トモダチが売店に着く頃に、ほっくり笑顔のうさ子が手にお目当てのくるみヶ丘ドーナツを片手にぶら下げてやってきました。

 「うさ子、まじ早いんだけど〜。」
 「えへへへ〜。」
 「うさ子ってこういうときだけは、足速いんだよね〜。」


 本当はいつだって速いのですが、普段はそんなに一生懸命走りません。体育の時間だって適当に手を抜きます。だって、汗かくのって嫌だし〜。第一、一生懸命ってなんだかかっこ悪いんですもの。

 そして、放課後。

 約束していたとおり、うさ子たちはくるみヶ丘駅周辺へ繰り出すことにしました。
 いつも運動部が練習しているグラウンドの脇を通って帰ります。

 「あ、見て見て。また、やってるよ〜。」
 「あはは。ホント、あいつトロイよね〜。」


 彼女たちが指さしたのは陸上部の一人の男の子。ちょっと太めの彼はみんなに遅れながらも必死にグラウンドを走っています。足が遅いのになんで陸上部なんて入ったんだろう。うさ子はそう思いますが、自分には関係のないことです。
 
 「あんなに汗かいちゃってキモイよね〜。」
 「うわっ、こっち見た!」
 「ねえ、早く行こうよ。」


 うさ子はそんなことよりも早く大好きな場所へ行きたいと思いました。

 

 そして、たっぷりとくるみヶ丘駅周辺で無駄な時間を楽しんできました。


 翌日・・・。

 「うさ子、おはよー!」
 「おはよー!」


 今日も元気に登校。またいつものウサギギャル生活がはじまります。
 さっそく今日の放課後についてという議題でギャル会議をはじめようとしたときのことです。

 「あ・・・。ねえ、こっち見てない?」
 「え?」


 トモダチの目線を追ってみると、あの陸上部のトロイ男の子と目が合いました。彼はうさ子と目が合うとどぎまぎした表情で視線をそらしました。

 「ね?ね?あのトロ男、絶対今こっち見てたよね!」
 
 どうやら彼のあだ名はトロ男に決定したようです。

 「わ〜、まじキモイって〜。」
 「ヤバヤバ〜。」


 
 そして、お昼の時間になりました。
今日もチャイムと同時に一人で先に走り出すうさ子。もちろん、売店めがけてまっしぐらです。当然のようにうさ子はくるみヶ丘ドーナツを手にして、満足そうに教室に向かいました。
 そこへ・・・。

 「あ、あ、あの・・・。うさ子さん・・・。」

 一人になったうさ子に陸上部のあの男の子が話しかけてきました。
 そう、今朝うさ子と目があった彼です。

 彼は顔が紅潮して、少しうつむき加減でしたがなんとかうさ子の顔を見ようとしています。
 言い忘れていましたが、彼はカメのかめ男くんと言いました。
 
その2へつづく



↓1、2年前に書いた書きかけのおはなしです。
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| おはなし | 23:43 | comments(5) | trackbacks(0) | pookmark |
「われおもう ゆえにわれあり。」
どうも不思議なことがある。







それは、家の近所にある。



家の近所は、当然毎日歩いている。



毎日の風景。見慣れたはずの風景。









その存在に気づいたのはいつからだろうか?



交通標識の看板の掲げられた赤いポール



そこには目の高さよりも、やや下あたりに「ペンキぬりたて」とお世辞にも上手とは言えない字で書かれた紙がくくりつけてある。



昨日も、一昨日も一週間前も・・・。



いやいや、一ヶ月前、もしかしたらそれ以上前からかもしれない。











それにしても・・・。









どうして、こう毎日「ペンキぬりたて」なのだろうか?



ペンキは一日程度で乾くのではなかろうか?



こう、毎日何度も何度も塗りなおすとはよほどのことなのだろう。







そもそも、毎日塗っているにもかかわらず、私はそのペンキを塗っているところを目撃したことがない。

いくら家の近所といっても、四六時中通るわけではないがたいていの時間は通っていると思う。



と、すると・・・。



考えられる事はただひとつ。





このペンキはきっと、私が寝静まった深夜塗られている。」







そんな深夜、人目に触れずペンキを毎日塗るとはきっと大きな秘密が隠されているに違いない。







私は、開けてはいけない扉のノブに手をかけたような気分になってきた。



このまま、ノブを回しても良いのだろうか。

一瞬、ためらうが知識欲には打ち勝つことはできそうにない。



私は、そのまま推論を続けることにする。







まず、なぜ毎日塗りなおされるかだ。



それには、必ずわけがあるはず。





・・・。





考えに考えてみる。



思考の渦に自我さえも飲み込まれそうになったとき、私は一つの言葉を思い出した。





物事は単純である。」





そう、世の中のたいていのことはつきつめると単純なことが多い。

ここでも、それに即して考えてみる。



なぜ、毎日塗るのか?



それは、塗る必要があるからだ。



なぜ、塗る必要があるのか?



それは、色をつけたいから・・・。









と、そのとき・・・。

































てれちゃうばけらった!てれちゃう

































あ、気にしなくてもいい。



この「ばけらった!」は私が何かひらめいたときに自然と出てくる効果音である。









ペンキはそもそも色をつけるためにある。



今回は赤いペンキを使用している。





ペンキを毎日塗る人物は、このポールが赤い色をしていないと都合が悪い。

一度塗ればいいはずなのに、何度も塗るということは、このポールの色が変わってしまうということだろう。



そうか。



だんだん分かってきた。



ペンキを塗る人物を仮にAとしよう。



このポールを赤く塗るAとは別に、青いペンキでポールを塗ってしまう人物Bがいるに違いない。





そうだ。



このポールは深夜のうちに二回も塗りなおされているのだ。



きっと、深夜1:00ころ人物Bがやってきて青に塗ってしまう。

そして、深夜3:00〜4:00ころだろうか。人物Aが再び、赤に変えるのだ。

















しかし、いったいなぜなのだろう。





人物Aとは?



人物Bとは?







仮説はいろいろとたてることができる。





仮説I

人物Bは宇宙人で、UFOの着陸の目印に青いポールを作ろうとしている。だが、それを知った地球防衛軍ペンキ部隊の人物Aが赤く塗ることでそれを防いでいる。






仮説II

人物A、人物Bとも実は謎の闇組織の人間でお互いの情報伝達にポールを使用している。人物Bが赤いポールに青ペンキで伝達事項をかく。そして、それを見終わった人物Aが誰にも気づかれないように再び、赤いペンキを塗っている。






仮説III

このポールは実は古代吸血植物で、甘い香りに誘われた人物B(この場合、毎日違う人物)が毎夜、この化け物の餌食になっている。そして、餌食になることを免れたが操られている人物Aが処理をかねて犠牲者の血液を吸血植物に塗っている。






仮説IV

これを書いている人は、おばかっちょだ!






↓どれが正しいと思います?それとも、他に仮説をたてることができますか?

 応援よろしくおねがいします^-^

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| おはなし | 21:57 | comments(9) | trackbacks(0) | pookmark |
ポジティブ桃太郎その2
昨日の続き。







おじいさんとおばあさんは桃を家に持って帰ると、さっそく食べることにしました。



包丁を握り締め、一気に降りおろすおばあさん。

ところが、あまりに気張りすぎたのか包丁はおばあさんの手元を離れ、床に転がってしまいました。





それを見たおじいさんは、なんとも愉快そうに踊り出しました。





ころころ ころりん すっとんとん♪

包丁ころりん すっとんとん♪





もちろん、おばあさんも大笑いしながら一緒に踊り出しました。





どうやら、包丁が転がるだけでおかしい年頃のようです。





さて、気を取り直した二人は、再び包丁を握り直し桃を二つに切りました。



まあ!













なんと、おいしい桃でしょうか!?

二人はムシャムシャ、パクパク、ボインボインと桃を食べ続けました。













途中、略。(ページの都合上、話をはしょります。)









「ナナのカタキだ!!」



桃太郎の最後の力をふりしぼった一撃が、鬼たちを操っていた宇宙連邦捜査官の裏切り者マークの胸を貫きました。



こうして、イヌ、サル、そしてキジの遺志をついだラッコたちと力を合わせ、地球に平和をとりもどしましとさ。





めでたし、めでたし。







・途中、省略した部分はご自由にご想像してくださいね。











◆ここ、数日の体調◆

じつは、かなり体調悪いんです。

昨日は痛くて眠れず、夜中に薬を飲みました。ちょうど、vsぶらじる戦の時間にやっと眠れて、かなり寝不足。仕事は昨日から休んでいますが、今日は昼間に二時間くらい眠れただけです(T_T)

ずっと熱っぽいし。このまま、行ってたら入院だったと医者には言われました(>_<)

昨日は職場の上司2人が「別の上司2人から」、と差し入れを持ってきてくださって感激♪

とにかく、しばらくは薬飲んでおとなしくしてるしかないようです。

こんなときにブログの更新しちゃダメと思われるかもしれませんが、何日も寝ているとさすがに暇なんですよね(^_^;)

いつもコメントくださる皆さま、ありがとうございます。携帯からだとちょっと返信するのにパワーがいるので、ありがたく読ませていただくにとどまっているのにご容赦くださいm(_ _)m


| おはなし | 19:43 | comments(12) | trackbacks(0) | pookmark |
ポジティブ桃太郎
むかし、むかし、あるところにおじいさんとおばあさんがいました。



おじいさんは山へしば刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行きました。



おばあさんが川で洗濯をしていると、川上から



どんぶらこぉ♪ どんぶらこぉ♪



と、大きな桃が流れてきました。

おばあさんは、近くの木の枝を拾うと、その大きな桃を手繰り寄せようとしました。





すると…。





あ?ら、大変!



おばあさんは、バランスを崩して川へ



ぼっちゃ〜ん!



おばあさんはずぶ濡れになってしまいました。

桃はそのまま流れていってしまいました。





「あっはっはっはっ!あぁ、おかしいわぁ。ずぶ濡れになってしもうたわ〜。」



おばあさんは、桃を取りのがしてしまいましたが大笑い。



「あっはっはっはっ!あぁ、おかしいわぁ〜。」



どうやら、おばあさんは笑い上戸のようです。



一刻の間、笑い転げたあとおばあさんが家に帰ろうとすると、途中でおじいさんと会いました。

おじいさんの背中にはあの大きな桃が背負われていました。



帰りの遅いおばあさんを心配したおじいさんが迎えにきてくれたのでした。

桃は偶然にも、川下で拾ったそうです。



その姿を見たおばあさんは、また大笑い。



「あっはっはっはっ。おじいさん、なんですか?その格好は?あっはっはっはっ!」



「いやいや、おばあさんこそ、びしょ濡れじゃないか、あっはっはっ。」



おじいさんは、プチ笑い上戸のようです。





〜つづく






| おはなし | 21:53 | comments(4) | trackbacks(0) | pookmark |
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